ホテルのプールのイメージというと、どんな感じでしょうか?
私の持つ(勝手な)イメージですと、30代前半くらいの女性がプールサイドのデッキチェアでボーイに持ってこさせたドリンクを飲みながら横になっていて、ときどき波しぶきも立てずにゆっくり泳いでいる、といったところでしょうか。
このホテル内ではホテル名にちなんでWの文字が多用されたり強調されることが多いのですが、プール名も"Wet"。
Wetに入るや、先に述べたイメージをもって入った私はびっくり。30歳~40代半ばの少し太めの韓国人男性(ばかり)5,6人が波しぶきを上げて必死に泳いでいる。プールサイドのデッキチェアでくつろいでいる人など一人もいない。
「少し太めの男性」と書いたが、これには少し注釈が要る。
今年3月に開催され日本が優勝した野球の世界大会WBCを見たでしょうか?日本チームは、イチローを筆頭に、ほっそりとした体型の選手が多かったですけど、韓国の選手は、マッチョなというか、むっちりした体型の選手が多かった気がしません?むっちりしているけれども案外動きは俊敏、というような感じで。
ああいった、あんまり日本にはいない感じの「少し太めの男性」がWetには多かった。
私も負けずに必死に泳いだ。
と、しばらくして、プールの監視人(ホテルのプールであれば「ボーイ」とでも言いたいところだが、このホテルのプールでは「監視人」という呼び名のほうがふさわしい。)に呼び止められた。
スイミングキャップをかぶれ、と言われて、キャップを渡された。。ホテルのプールでこんな指示を受けたことは、今まで、勿論、無い。。
いくらか泳いでから休憩とばかりにプールを上がると、外に出るドアがあった。
漢江を望んで砂が敷き詰められた小さなビーチが作られていた。6月末とはいえ、朝7時ではさすがに寒く、ここでくつろぐ気にはなれなかったが、真夏の昼には良いだろう。
またしばらく泳いでいたら、監視人が一つのレーンを仕切ってお客さんを一人連れてきてスイミングレッスンを始めた。そのお客さん、まったく泳げないようで、ビート板を使ってのバタ足の練習から、息継ぎの練習まで、かなりのスパルタである。言い忘れたが、無論、そのお客さんも40歳くらいの少し太めの韓国人男性であった。
日本人と韓国人、似ていると言われながらも微妙な違いがある訳ですが、その違いを見事なまでに描ききっているこのプール、今回の旅行の中でひときわ光っている。
Wet(プール) 2009年7月22日7時ころ~8時ころ