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一休食堂@品川駅港南口

品川駅には、プリンスホテルやパシフィックホテルに面した高輪口と、その反対側の港南口がある。
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大学生だった10年以上前、薄暗く長い地下道を抜けたところにある港南口の駅舎は、高輪口とは比べ物にならないくらい小さく古びていた。その脇にテニスコートが約10面あり、そこでボールをポコポコ打っていると、コートの脇には鳥の糞が落ちていて、少し離れた工場のような建物の上をカラスが飛び回っていた。

しかし、今では品川駅の港南口は新幹線のターミナルになり、目の前にはインターシティを初めとしたビルが林立しているし、高輪口のいささか古びたホテルよりも新しくきれいなインターコンチネンタルホテルもあり、その変貌ぶりは10年以上前のあの光景からは想像もつかない。

一休食堂@品川駅港南口_d0140653_1425868.jpgでも、あの頃、カラスが上空を飛び回っていた工場のような建物は、今も健在。
東京都唯一の食肉市場である東京都中央卸売市場食肉市場
この日、午前中から品川駅港南口の近くで仕事があったので、市場内の一休食堂で朝食をとることに。

煮込み定食800円(ライス、にこみ汁、牛皿、のりor玉子)を注文。
牛皿というと、吉野家のメニューにあるメニュー(牛皿=牛丼-白飯)を想像してしまうが、ここの牛皿は、牛肉の塊が汁の中に入っていて、ぐっとワイルドである。にこみ汁は、ワイルド感が一休食堂@品川駅港南口_d0140653_14232731.jpgさらに強くどろりとして(率直に言えば)獣臭ともいうべき臭気を漂わせていて、マクドナルドのハンバーガーの中に挟まっている工業製品の対極にある。
市場で肉体労働をする人向けの食事のためか、味付けはかなり濃く、のどが渇き、ビールを飲みたくなってしまう(ここの雰囲気では酎ハイの方がぴったりくるかも知れない)が、仕事前なので我慢する。

ビールの代わりに食堂内の冷蔵庫でマンゴジュースを買い、食堂の前で飲んでいると、少し離れた所に石碑が見えた。
近寄ってみると、ここで人間の食べ物となった動物を供養する石碑のようであった。

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普段うまいうまいと言って肉を食っているが、そのためには動物の命を奪わなければならず、誰かがその役割を担わねばならず、彼らは、こうして鎮魂の石碑を建てている。
知的水準の高い鯨を食べる日本人は野蛮だと言いつつ牛や羊であれば平然と殺しその肉を平気な顔で食べる国々の人々にも、見せたい石碑であった。

一休食堂 2008年7月17日9時30分ころ訪問

by yokohama_nakame | 2008-07-19 14:28 | 食(東京のその他エリア)

 

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