夜行列車(Marudhar Express)(後編)@バラナシ駅→アグラ・フォート駅

エアコン無しのこの暑苦しい車両には、暑さを多少とも和らげようと巨大な扇風機がうなりをあげている。このうるささの中では寝られまい、と思いきや、気づいたときには外は真っ暗。何度か寝たり起きたりを繰り返すうち、時計を見ると6時近くになっていた。
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ある駅でホームに降り立つと、朝のせいか、インドといえども多少は涼しい。ホームにある井戸で顔を洗っている乗客もいた。

車両の入口には、紙が貼ってあって、どこが誰の座席か書いてある。
奥さんの名前は書いてあったのだが、ぼくの名前が書いてあるべき箇所は、何故かちぎれて無くなっていた。
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時刻表によるとアグラ到着時刻は6時10分、もうすぐ着くはずである。
30分に一回くらいずつ駅に着き、その度に「ここはアグラか?」と駅名を確認するのだが、アグラではない。時刻表も地図も持ち合わせていないので、駅名票を見て「アグラでない」ということが分かっても、「どれくらい手前なのか?」「ひょっとしてアグラを過ぎてしまってはいないか?」が全く分からず不安になる。
車掌さんがたまたま通ったので聞いてみると相当に遅れているようで、アグラ到着は9時を過ぎるとか言う。
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アグラまであと少し、という(まるでシベリアの駅かというような名前の)ツンドラ駅で降り立ち、チャイ(5ルピー)を飲む。
しかし、その場ではごく普通に飲んでいたんだけれども、ブログを書きながら今写真を見てみると、よくこんな物を飲んでいたな、このオッサン、すごく強烈な顔をしているなあ、、と異世界を見るような気持ちになってしまう。

車内でぼんやり座っていると、列車がある川を渡っているさなか、近くに座っていたインド人家族の中のおじいさんが、ぼくに「来い!」と声をかけてきた。
何事かと思って行くと、進行方向左側、川の向こうに、神々しく輝く白い大理石の建物、タージマハルが見えてきた。あまりに急だったし、鉄橋の橋げたに邪魔されて、15時間以上の移動の疲れも吹き飛ぶようなその建物を、まともに写真に撮れなかったことが心残りだ。

結局、アグラフォート駅到着は、ほぼ10時。3時間50分遅れだった。駅から乗ったオートリキシャーの運転手によると、前日の列車は12時頃にアグラに着いたと言うから、まだこの日の列車はマシだったのだろう。

Marudhar Express 2008年7月29日18時15分~2008年7月30日10時(実際の時間)
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by yokohama_nakame | 2008-08-28 04:45 | インド(India)  

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